大女優さん - 白鸽P/MAYU.mp3

大女優さん - 白鸽P/MAYU.mp3
[00:11.800]ショートフィルムを録ろう。 ...
[00:11.800]ショートフィルムを録ろう。
[00:13.250]約五十秒
[00:14.290]眠気がピークになれる邦画
[00:15.890]暇で曖昧、嫌いな機械
[00:17.690]もっと始終踊ろう。
[00:19.110]ラスト数秒ですべてが
[00:20.460]ひっくり返るような、
[00:21.550]いかれた一人芝居がしたい。
[00:23.350]今日も卑屈の孤島
[00:24.550]約束・烏合に向けてはヒールになれ
[00:26.740]口説くな。
[00:27.380]見たネタにもシビアになりたい。
[00:28.870]法と理屈を問おう。
[00:30.030]まず女優をゆめ
[00:31.170]腕がいい筋まで募るな。
[00:32.830]慕えない距離には違いない。
[00:35.750]「ということで、
[00:36.370]後輩二人に声をかけて
[00:37.970]演じてもらうことにしました。」
[00:39.550]演じてもらうことにした。
[00:41.110]シナリオは、毒にも薬にもならない
[00:43.410]でも二人だったら
[00:44.410]到底するわけのない
[00:45.530]殴り合いの大喧嘩。 大女優も愛の渦も
[00:52.150]完璧なプロットで動く ああ
[00:57.730]最小限のビラ広告と
[01:03.380]私がいなくなってる 手紙箱の中
[01:14.510]建設的な議論ができなくなる程の
[01:16.450]喧嘩が起こって
[01:17.340]ショートフィルムはお釈迦。
[01:18.680]「前はそんなつまらない人じゃ
[01:20.170]なかったですよね。」
[01:21.410]告げる後輩を見て、
[01:22.420]ひどく心がえぐられて
[01:24.090]それ以上続けられなかった。
[01:25.510]「・・・」
[01:27.470]仕方がないので代わりのシーンを
[01:29.230]自分で演じて埋めてみた。
[01:31.120]「ああ、あいつらにサインでも
[01:33.770]貰っておけばよかった。」
[01:35.430]そう思って提出した
[01:36.850]ショートフィルムが入賞した。
[01:38.680]愛きょう・ユーモア
[01:41.520]目・鼻も
[01:44.300]完璧なプロットで動く ああ
[01:49.810]大長編と見まごう速度
[01:55.340]私が今座ってる
[01:59.330]女神はその中
[02:00.800]欲しかったものは大体全部
[02:02.540]手に入ってしまった。
[02:03.750]持て余した時間で
[02:04.700]古びたデータを見つけ出した。
[02:09.210]開始数秒で、日記帳を目の前で
[02:11.270]朗読されているような
[02:12.130]気分になった。
[02:13.810]あまりにも都合の良い筋書き、
[02:15.870]あふれ出る妄想、
[02:17.150]理想的に創られた自分。
[02:19.280]言葉遊びの端まで吊り下げられた
[02:21.630]自尊心の塊。
[02:23.240]「よくもこんな面白いものを
[02:24.950]作ってくれたな。」
[02:26.580]思わず笑い声を
[02:27.630]出してしまった瞬間に、
[02:29.800]それが画面の向こう側から
[02:31.500]聞こえていることに気が付いた。
[02:33.370]ショートフィルムを録ろう。
[02:34.750]約五十秒
[02:35.640]眠気がピークになれる邦画
[02:37.500]暇で曖昧、嫌いな機械
[02:39.440]もっと始終踊ろう。
[02:40.950]ラスト数秒ですべてが
[02:42.600]ひっくり返るような、
[02:43.530]いかれた一人芝居がしたい。
[02:45.870]大女優もどきと言われたくないの
[02:49.210]うずもれたまま、いつ
[02:51.400]完璧なプロットで動くのですか
[02:56.260]認められぬ再証言 覗き込んだ扉
[03:00.270]鴻鵠飛び立つ窓辺に
[03:02.750]私がいなくなってる 手紙箱の中
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