[00:18.99]遠い遠い時の果て[00:22.20]そこに住まう人は皆[00:25.42]永遠の命をもつ世界での話[00:31.58]赤い実の成る木の下[00:34.87]La La Lu La 生まれながらに[00:38.22]死の呪いがかけられた少女の話[00:53.43]色付いた街外れ[00:56.15]蒼く光る湖畔[00:58.38]赤い実のお菓子屋[01:02.56]ちょっぴり寒くなった[01:04.43]今日は妙に誇らしげ[01:06.58]自信作を売りにゆく[01:10.21]待ってて 今度こそ 美味しいんだから[01:19.35]時計塔の見える市 驚いた[01:22.77]珍しく賑やかね La La Lu La Lucky!![01:28.32]物憂げな街の隅 ひとり[01:31.23]赤い実のパイどうですか 自信作なの[01:35.75]そんなのひとつも売れないさ[01:39.28]少女を見て蔑む人達[01:43.10]みんなと何も変わらないのに[01:47.72]美味しくできたのに[01:50.48]今日も声は届かないのね[01:54.73]まるで透明になったみたいだわ[01:58.90]そうして誰もが知らぬ振りをした[02:03.24]何故なら少女は呪われているから[02:07.47]死んだ世界で唯ひとり生きていた少女の話[02:23.86]夜なべでアレンジパイと にっこりスマイル引っ提げ[02:27.40]少女はまだ諦めない[02:31.88]時計塔の針も空を指して[02:35.00]お腹も鳴るそんな時[02:38.21]ふと後ろから人が少女を押す[02:43.07]甘い籠は落ちる[02:46.23]お菓子を踏み行く人達[02:49.81]平気な顔してさ[02:53.08]惨めに拾い集める[02:56.25]ふともうひとりの手が[02:59.78]どろどろのパイを徐に口に入れて[03:05.15]「おいしいね」 “[03:07.42]その声で心は溢れた[03:11.86]まるで輪郭を描いたみたいだわ[03:15.82]そうして彼は手を差し出した[03:20.29]何故なら少女に呪われているから[03:24.38]死んだ世界で唯ふたり生きていた遠い物語[03:44.82]街の人達は哀れむ[03:47.78]赤い実を食べて呪われた者を[03:50.94]永遠に生きられずに死ぬのさ[03:54.47]嗚呼なんて可哀想な話[04:01.77]ふたりは笑う それでも笑う[04:07.84]La La La とっても素敵な呪いね[04:14.30]例え明日死んでも[04:17.30]『今』が確かで大切になるから[04:27.60]もう声は届かないのね[04:33.05]まるで透明になったみたいだわ[04:37.27]そうして誰もが知らぬ振りをした[04:41.53]何故なら世界が呪われているから[04:46.81]『永遠』の呪いは解かれていた[04:51.72]まるでふたりの方が狂ったみたいだろう[04:55.74]そうしていつか笑うように眠る[05:00.22]何故ならふたりは放たれているから[05:04.27]死んだ世界で唯ふたりだけが幸せだった